つくづく結婚式は縁起を担いだり慣習といった、古めかしい文化がついてまわるものです。
えーーーっ!今どき?古っ!
結婚式やお葬式のややこしいところは、古いものと新しいものが混在しているところです。
「文化慣習」といった古めかしいものと相反する「流行」が混在している、それはとてもややこしいのですが、
どうしてそんな面倒なものを取り入れるのか?
流行りでいいっしょ!
その理由を今どきの言葉で言えば
「セクシーー」
(ゼクシィではない)

文化慣習(セクシー)とは、言いかえると「情緒」「風情」「奥ゆかしさ」「品格」「色気」「粋」など。
それらを踏まえた上での「流行」が、儀式には求められます。
……ということで、、
流行のことはインスタを見れば分かるので一旦置いておいて、
今回は
ちょっと可笑しい(今の時代どうでもいい)
「一杯飯」「一杯茶」のお話です^ ^ (落語だと思って読んでください)
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「一杯だけ」というのは縁起が悪い。お葬式に行った時、ご飯をお茶碗に山盛りにして棺の前にお供えしますよね。
そこに参列した方には取り敢えず一杯、お茶を出します。お通夜やお葬式に長居をする人はいないので、お茶を一杯いただいて帰る。
お葬式は「縁起が悪い」の代表選手ですから、それと同じことをしないほうがいいのです。
ご飯は最初から大盛りにしないで、おかわりをしてもらう。お茶は必ず継ぎ足して、2杯飲んでもらう。
ご飯をよそう時、お茶を淹れる時、お茶碗の七〜八分目くらいにするのはその為なのです。
なんでも大盛りが流行ってますが、儀式に携わる私たちが違和感を覚えるのはそのせいです。
ラーメンだって、大盛りより替え玉です!🤣
私の故郷、会津の郷土料理に「こづゆ」がありますが、その器はとっても浅い、手塩皿というものによそいます。ちょっとしか入らないのですが、必ず「おかわりいかがですか」と聞きます。本来こづゆは何杯でもおかわり自由!というか、おかわりするのが礼儀です。
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ちなみに、
3杯目のお茶が出てきたら、そろそろ帰る時間だな、という頃合いです(笑)
お客様に「そろそろ帰ってください」というわけにはいかないので、「お茶をもう一杯いかがですか」「お食事にしましょうか」と言われたら空気を読んでください(笑)
提供する側もそれを踏まえて、お茶は2杯目までは追っかけで出し、3杯目を出すタイミングは早過ぎては失礼にあたる、といった具合です。お水もしかり。
結婚式はお祝いなので、なおさら縁起を担いだりします。緑茶は出さず番茶(ほうじ茶)なら良いとか、水は出さないとか色々ややこしい事が、本来はあります。
別に今どきそんなこと、誰も気にする人いないけど、
知ってる上で敢えて出すのと、知らなくて出すのとでは、なんか違う気がするのです。
結婚式で「お水をください」と言われればもちろんお出しします。でもレストランのようにいらっしゃいませと同時にお水は出しません。
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縁起を担いだり、古い習わしを尊重してみる。
そんな一見どうでもいいことをすると、100点のおもてなしではなく120点獲得も夢じゃーないと思います。セクシーー!!
すがわら
by ama_wedding
| 2020-01-30 22:23
| 天使のささやき
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