東日本大震災から、5年が経ちました。
地震や津波の犠牲になられたたくさんの御霊に心からの追悼を捧げます。
また、ご家族や家をなくされた方々、見えない放射能でいまだに故郷に帰れない方々に思いを馳せるたびに、その苦悩がどんなに果てしなく、遠く、深いものであるのかを思い知らされます。なぜならどんなに想像してみても、計り知れないからです。
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震災から5年目。
相馬の美味しいお魚は、まだアーマに戻ってこない。

5年前の3.11のランチの風景を覚えている。
2時過ぎのレストランは、食後のカフェで微睡むような雰囲気。
地震が来てテーブルの下に潜った肩にコーヒーがこぼれ「熱っ!」とお客様。全員ランチ代をきちんと払って帰った。ウェディングの打合せが中断し「今日はもう帰るので書類のコピーをください」とお客様。
私たちはまだ、事の重大さに気付いていなかった。
震災の1週間後にやっと再開したアーマは、

よかったら、ここで食べていきませんか?
レストランで。
お皿はずいぶんと減ってしまった。
バーの高いお酒も割れてしまった。
やっと電話が通じたら、ウェディングが全部キャンセルになった。悔しいと泣いた。この先何年も、この福島では結婚式ができないんじゃないかと思った。
本当はそんな程度の話ではなかったのに、私たちはまだ事の重大さに気付いていなかった。
結局、震災の50日後にはウェディングをしていた。
でも5年経った今でも、家に帰れない人たちがいる。
だれもが、今日の続きの明日を疑わない。
でも明日が、今日と同じである保証はどこにもない。
まぁ、要するに
今日が良くても、逆に悪くても
明日は、今日と同じではない。
変わるものだ。
「福島はこの先どうなるかわからない。」
そう言う人を責めるもんじゃない。
明日は、誰にもわからない。
天気予報だって、よく外れるじゃないか。
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1年目)歩む(少し止まる)
2年目)風の音。
3年目)Home~3.11
そして今日、
5年目)無常。
すがわら
by ama_wedding
| 2016-03-11 14:30
| 天使のささやき
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